検証！ＳＨＭ−ＣＤは本当に音が良いのか

　高音質ＣＤということでＳＨＭ−ＣＤが話題になっています。これはどんなものかというと，発売元のユニバーサルクラシックのＨＰでは以下のように案内されています。
  • SHM-CDの品質特性
    • 通常のCD素材とは別種のポリカーボネート樹脂系で透明性を向上、さらに優れた光学特性を兼ね備えています。
    • 特に円周方向の複屈折特性に優れており､高流動性､高転写性でDISC成形に適した素材となっています。
  • SHM-CDの音質特性
    • 従来のCDに比べ､歪度の少ない、透明感の高い音質。
    • 解像度が大幅に向上したことにより、よりバランスのとれた音質を実現。従来ありがちだった、低域の量感不足も解消。
　実際の音質についても，各方面で大絶賛のようですが，私自身，条件を揃えて聴き比べて判断してみたいという思いがあり，それに応えるかのようにこれがＳＨＭ−ＣＤだ！という２枚組のサンプルＣＤが発売になりました。

　これは同じスタンパーを使用してプレスした，通常のＣＤとＳＨＭ−ＣＤの２枚が収録されており，音質の違いを聴き比べられるようになっています。

　そこでさっそく，これを使用して聴き比べをしようと思い立ちました。単にサンプルの２枚を聴き比べるだけでなく，市販されている国内盤，輸入盤，ＳＡＣＤなど可能な限り広範囲での聴き比べを行おうと思いますので，さて，どんなことになるでしょうか。

　なお，当方の再生装置についてはこちらをご覧下さい。

２ 小澤征爾指揮の２００２年ニューイヤーコンサートのラデツキー行進曲
１ カルロス・クライバー指揮のベートーヴェンの交響曲第７番〜第４楽章