ウィスペルウェイのバッハのガンバ(チェロ)ソナタ


 新譜でウィスペルウェイのバッハのガンバとチェンバロのためのソナタの
CDが出ていました。


◎J・S・バッハ
  平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第1曲前奏曲BWV846
        ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ)

  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番BWV1027
  チェンバロ協奏曲第2番BWV1053〜第2楽章シシリアーノ  
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ),
    リチャード・エガー(オルガン)

  無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007〜プレリュード
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ)

  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番BWV1028
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ),
    リチャード・エガー(フォルテピアノ)

  イタリア協奏曲BWV971〜2楽章アンダンテ
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ),
    リチャード・エガー(オルガン)

  前奏曲ハ短調BWV999(ト短調で演奏)
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ)

  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番BWV1029
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ),
    リチャード・エガー(チェンバロ)

  チェンバロ協奏曲第5番BWV1056〜第2楽章シシリアーノ
    ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ・ピッコロ),
    リチャード・エガー(フォルテピアノ)

  蘭CHANNEL CLASSICS  CCS 13198


 収録内容を見てもお分かりのように,ウィスペルウェイはチェロ・ピッコロ
を使用しているほか,伴奏楽器が曲毎に異なっているのがユニークです。演奏
は聴いていて安心感のある,しっかりしたものです。

 実は私は,バッハのガンバ(チェロ)ソナタは大好きな作品なのです。古く
はカザルスや,マイスキー&アルゲリッチの録音は愛聴盤でした。ピリオド楽
器だと,ヴィーラント・クイケン&レオンハルトの評価が高く,レコ芸の名曲
名盤ベストCDの常連にもなっていました。

 しかし,この曲で私が最も好きな録音は,サヴァール&コープマンのEMI
レフレクセ盤です。飛翔するファンタジーと余韻の深さには並ぶものがありま
せん。ところが,この名演は国内盤で出たことがないようで,知名度が非常に
低いのが残念です。現在はヴァージンからリリースされています。

◎英VIRJIN CLASSICS   VER 5 61291 2

1999.10.9