１ドル９９セントで小品を楽しむ（その３）ピアノ編

　１ドル９９セントで楽しむ小品の３枚目の紹介はピアノ独奏です。収録曲は
ありきたりと感じられるかもしれません。


◎英CARLTON CLASSICS　30367 01202

ショパン　　　　ポロネーズ第６番「英雄」
シューベルト　　楽興の時〜第３曲ヘ短調
ムソルグスキー　組曲「展覧会の絵」〜第２曲「古城」
ラヴェル　　　　マ・メール・ロワ〜第３曲「パゴダの女王レドロネット」
チャイコフスキー　四季〜第６曲「舟歌」
ドビュッシー　　前奏曲集第１巻〜第８曲「亜麻色の髪の乙女」
ベートーヴェン　バガテル「エリーゼのために」
モーツァルト　　ピアノ・ソナタ第１１番Ｋ３３１〜第３楽章所謂トルコ行進曲
メンデルスゾーン　無言歌集第３巻〜第２曲「失われた幸福」
　　　　　　　　　無言歌集第４巻〜第５曲「民謡」
　　　　　　　　　無言歌集第５巻〜第６曲「春の歌」
ブラームス　　　２つのラプソディ作品７９〜第２曲ト短調
ラヴェル　　　　亡き王女のためのパヴァーヌ
サティ　　　　　３つのジムノペディ〜第１曲悩ましいレント

　　オグドン（ピアノ）


　なんだか収録曲も寄せ集めのような感じがしないでもありません。肝心の演
奏ですが，ちょっと眺めの残響で録音されていて，演奏の細かな反応がわかり
にくいような音になっているように思います。

　オグドンのピアノも，起伏が乏しく淡々と弾いている感があります。オグド
ンはもっとテクニシャンだったはずなので，この演奏はあまりに地味なんじゃ
ないかと思います。

　ただ，比較的静かな感じの曲では，その淡々と弾いている感じが曲とマッチ
して，それなりに聴かせる演奏になっていると思います。

　ちょっと厳しめのコメントをしてしまいましたが，価格分は十分に楽しめま
すので，売り切れる前に入手して聴いてみてはいかがでしょうか。

1999.9.12