ブルックナー　交響曲第４番「ロマンティック」

ベルリンフィル
１９４１年１２月１４〜１６日
ベルリン　フィルハーモニーホール（ライヴ録音）

2004.8.30更新

  • 大戦中の録音だが，ドイツ帝国放送のテープ録音ではなく，実況放送をアセテート盤に録音したもの。
  • １９４１年１２月１４〜１６日の３日連続で同一プログラムの演奏会が行われたが，録音日は特定されていない。
  • １面４分強の盤面を交換する度に録音が中断しており，下記DCCA-0001の解説書によると，欠落箇所は以下のとおり。
    • 第１楽章
      • １４３小節〜１５６小節２拍目
      • ３０３小節２拍目〜３２４小節
      • ４４１小節〜４５４小節１拍目
    • 第２楽章
      • 冒頭〜１０小節１拍目
      • ６７小節〜７１小節２拍目
      • １２６小節〜１３０小節
      • １８７小節２拍目〜１９４小節
    • 第３楽章
      • ２５６小節〜トリオの９小節
    • 第４楽章
    • 冒頭〜１９小節１拍目
      • １３２小節〜１４２小節３拍目
      • ２６０小節４拍目〜２７２小節
      • ３８４小節〜３８９小節１拍目
      • ５００小節６拍目〜５０７小節（終止）
  • この録音のアナログ盤は１９８９年頃に発売されたＡＴ−１１〜１２という番号の２枚組ＬＰが唯一で，１枚目のＡＴ−１１にこの第４番が収録されていた。
  • 途切れ途切れの録音ながら，同曲の戦後の演奏以上に生気漲る輝かしい名演。
  • 同曲の戦後のライヴ録音はいずれもウィーンフィルとのものであり，ベルリンフィルとの演奏が聴ける点でも貴重。

  • 音質評価は，同一演奏内での主観的な好みを交えた比較であり，他の演奏における評価との関連はありません。
  • したがって，例えば当演奏での９０点の音質が，他の演奏での８５点の音質より優れているということを意味しません。
  • この音質評価については，特定のレーベルを支持し，又は非難する意図は一切ありませんのでご容赦願います。
ＣＤ レーベル，規格番号及びコメント 音質
評価
  • M&B（Music Bridge）　MB-4504
  • ＬＰのスクラッチノイズが聴こえるので，ＡＴ−１１のＬＰからの復刻と思われる。
  • ＣＤ−Ｒ盤
  • ステレオカートリッジで再生している。
  • ＬＰ盤に針を落として無音溝を辿っているところから収録されている。
  • ＬＰ盤を再生した音に手を加えずそのままＣＤ−Ｒ化した印象。
  • レンジは狭いが，音色や響きは意外に生々しい。
８１
  • Delta Entertainment　DCCA-0001
  • ＬＰのスクラッチノイズが聴こえるので，ＡＴ−１１のＬＰからの復刻と思われる。
  • ステレオカートリッジで再生している。
  • ＬＰのスクラッチノイズはM&B盤よりもやや少なめ。
  • ＬＰ再生の無音溝を辿っているところはカットしている。
  • デジタルマスタリングを行っているようで，M&B盤よりもコントラストが明快で聴き映えがするため，こちらの方が好ましいと感じる方も少なくないかもしれないが，音色や響きの生々しさは僅かに劣る。
８０